今度は、過去にVMware Workstationの仮想マシンとして稼動していた環境を、KVMゲストに移行する。
とはいえ、仮想マシンごと移行するのではなく、仮想ディスク(.vmdk)をQEMU用(.qcow2)にコンバートして、その仮想ディスクを使う新しい仮想マシンを作成する、という形だ。
適当に仮想ディスクを取り出して、そのファイルがあるディレクトリで以下のコマンドを実行だ。
(sagittarius) $ sudo qemu-img convert \
-c \
-p \
-O qcow2 \
Windows\ 7_x64_Home-cl2.vmdk \
/var/lib/libvirt/images/pegasus.qcow2
ここでは、元の仮想ディスクのファイル名がWindows 7_x64_Home-cl2.vmdk、コンバート後の仮想ディスクファイル名をpegasus.qcow2、コンバート後の形式をqcow2で指定している。
他にもオプションがあるが、とりあえずこれだけ抑えておけばいいだろう。
変換には時間がかかるが、-pオプションで経過が表示されるので、気長に待とう。
(仮想ディスクサイズ128GB、実質使用サイズ36GBで、大体1時間ぐらい?)
変換が終わったら、念のために書式を確認しておく。
(sagittarius) $ sudo qemu-img info /var/lib/libvirt/images/pegasus.qcow2
確認が出来たら、今まで通りに仮想マシンを作ってみよう。
仮想ディスクのI/Fは、VMwareで使っていた時と同じにしておいた方が無難だ。
無事に起動できたら、WindowsをKVMゲストにコンバート(ホストWin)の後半と同様に、OSカスタマイズしておこう。
また、このWindowsは、Home Editionだ。したがって、リモートデスクトップ接続することが出来ない。
今までのVMware Workstation上のゲストOSの場合は、これでも問題は無かった。
ホストOS側にリモートデスクトップ接続し、このゲストをフルスクリーンで起動すれば良かったからだ。
今回、KVM環境に移行したため、グラフィック関連が弱くなってしまい、操作性が悪い。ゲストOSが正常起動するのであれば、ソレに対してリモートデスクトップ接続して操作したい。
そのため、Windows7のHome EditionからProfessional Edition以上にアップグレードさせようと思う。
通常であれば、Any time Upgradeを使うことになると思う。
必要に応じて実施しよう。
エディション変更が出来たら、ユーザパスワードを設定したり、IPアドレスを固定化して、リモートデスクトップ接続が出来るか確認だ。
また、この仮想マシンには、USBデバイス(デジタルカメラ)を接続したい。
そのため、PCI-Eに挿入したUSB拡張カードをゲストにアサインしておく。
(PCIパススルーだ。GPU以外はすんなりパススルー出来る。)
ざっとココまで。後は色々動かしてみて、期待した処理が出来るか確認すればいい。
残りも必要に応じて、KVMゲスト化していく。
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