SPICEプロトコルは、ゲストのモニタ・キーボード・マウスやサウンドをつなぐだけでなく、端末側のUSBポートをリダイレクトすることが出来るらしい。
ゲストの端末のUSBポートを、ゲストOS側につなぐことで、手元のPCのUSBに繋いだデバイスを、あたかもゲストOSに繋いだかのように振る舞うことが出来るようだ。
で、実はこれ、簡単に実現できる。
手元の端末がWindowsなら、spice-spaceのダウンロードサイトからUsbDkというツールをダウンロード、インストールするだけだ。
インストールする先はゲストOSではなく、端末側(Virt Viewer/Remote Viewerを動かす方)だから間違えないように。
ゲスト側は、仮想マシン上にUSB Redirectorというデバイスが用意されている必要がある。
ただ、Libvirtのデフォルトで用意されるはずだから、特に弄る必要は無いぞ。
端末側にUsbDkの導入が終わったら、Remote ViewerでゲストOSに接続しよう。
今までは、Remote Viewerのメニューバー「File」の、「USB device selection」が選択不可の状態だったのが、選択出来るようになっているはずだ。
これを選択すると、手元のPCのUSBポートに接続されたデバイスを選択するダイアログが表示される。
ノートPCの内蔵デバイスの場合、内部的にUSB接続のものもあるので、ここに一覧化されるぞ。
例えば自分のノートの場合、モニタの上に接続されているカメラや、SDカードリーダーが表示された。
この中の一つにチェックを入れて「Close」ボタンを押せば、該当のデバイスがゲストOSに接続される。
ただ、ネットワーク的に遠いところ(屋外から、ケータイやWiMAX等の通信回線を通して、SSHトンネルをからのSPICE接続等)では、めっちゃ遅いし途中で切断される可能性も高い。
実際、USBカメラは機能しなかったし、SDカードを開いて中身を書き換えようとすると、ものすごく我慢を強いられるぞ。(実は、この機能を使えば、デジイチで外で撮影したあと、喫茶店とかですぐにデータを家のPCに格納できるかも、とちょっと期待していたのだが…。この速度ではかなり厳しいな。)
とは言え、これが存在する/しないで意外と使い勝手が変わりそうだ。覚えておいて損は無いだろう。
とりあえず、今日はここまで。
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