RedHat社のサイトを参照すると、以下のコマンドがサンプルとして載っている。
pcs resource create dlm \
ocf:pacemaker:controld \
op monitor \
interval=30s \
on-fail=fence \
clone \
interleave=true \
ordered=true
今回は、pcsdを使ってセットアップしているので、このコマンド例を参考にpcsdの画面にどのように入力するのか?
まずは、pcsdの画面からgfs2-clusterを選択する。
そして、RESOURCESタブから「Add」を選んで、リソース情報入力ダイアログを表示させよう。
で、ダイアログを以下のように設定する。
- Class/Provider : ocf:pacemaker
- Type : controld
- Resource Group : None
- Clone : チェックOn
- Master/Slave : チェックOff
- Disabled : チェックOff
- ResourceID : dlm
- args : なし
- configdir : なし
- daemon : なし
- allow_stonith_disabled : なし
cloneリソースとして作成しているので、自動的にdlm-cloneというグループ?が作られて、そこにdlmリソースが定義される。
作成したdlmリソースに関して、コマンドラインでも確認してみよう。
(gemini) $ sudo pcs resource show
(cancer) $ sudo pcs resource show
cloneリソースとして、dlmリソースが提議されているのが確認でき、Startedになっているのが確認できる。
詳細確認
(gemini) $ sudo pcs resource show dlm --full
(cancer) $ sudo pcs resource show dlm --full
詳細を見てみると、start / stop / monitor の3つの項目に、それぞれ interval やその他のパラメータが設定されていることがわかる。
redhat社のサイトでは、op monitor interval=30s on-fail=fence と指定しているので、おそらく monitor 項目の interval パラメータを 30s 、on-fail パラメータを fence に設定しているのだろう。
pcsd の画面からはどうやって設定するのだろうか?
今回のリソースはクローンリソース(複数のノードで同じリソースが稼働するタイプ)で、interval項目は、個別のノードごとに設定を変える必要は無さそうだ。
つまり、全体に影響させればいい。
ということは、dlmではなくdlm-cloneリソースの方のパラメータだろう。
pcsdの画面から、dlm-cloneリソースを選択し、Resource-Meta-Attributeを開いてみる。
Meta Attribute と Value という入力項目があるので、そこに interval と 30s を入れてみる。
…変化なし…。
どうも良くわからないのだが、Operationsパラメータは、pcsdの画面からは修正することが出来ないようだ。
コマンドラインから設定してみることにする。
(gemini) $ sudo pcs resource op add dlm monitor interval=30s on-fail=fence
おっとエラーになった。
monitor 定義が既に入っているので、重ねて定義出来ないよ、もし重ねて定義したいのなら、--force を付けてね、とのこと。
同じ interval パラメータ等を定義しても意味が無さそうなので、一旦削除してから定義する。
(gemini) $ sudo pcs resource op remove dlm monitor
(gemini) $ sudo pcs resource show dlm --full
monitor定義が消えたのを確認して
(gemini) $ sudo pcs resource op add dlm monitor interval=30s on-fail=fence
(gemini) $ sudo pcs resource show dlm --full
一応、cancerの方でも確認してみる。
(cancer) $ sudo pcs resource show dlm --full
反映されているようだ。
これで、redhat社のサイトに掲示されていたコマンドのうち、op monitor interval=30s on-fail=fence の部分は対応できた。
残りは interleave=true と orderded=true だ。
これは結論から言うと、pcsd の画面の dlm-clone リソースから Resource Meta Attribute を入力することで設定することになる。
というわけで、dlm-clone リソースの Resource Meta Attribute の Meta Attribute と Value にそれぞれ以下の値を入れよう。
Meta Atribute | Value |
---|---|
interleave | true |
orderded | true |
確認
(gemini) $ sudo pcs resource show dlm --full
(cancer) $ sudo pcs resource show dlm --full
Meta Attrs に値が表示されていればOKだ。
とりあえず今回はここまで。
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