2016年2月8日月曜日

ディスクレイアウトについて

先の記事にも書いたけど、ディスクレイアウトは結構細かくしている。
ざっと以下のような感じだ。

ボリューム ファイルシステム マウントポイント 容量 その他メモ
/dev/sda1 vfat /boot/efi 512M EFI System Partition
/dev/sda2 ext2 /boot 512M  
/dev/vg-root/lv-root ext4 / 8192M  
/dev/vg-root/lv-etc-opt ext4 /etc/opt 32M  
/dev/vg-root/lv-home ext4 /home 1024M  
/dev/vg-root/lv-opt ext4 /opt 32M  
/dev/vg-root/lv-srv ext4 /srv 32M  
/dev/vg-root/lv-tmp ext4 /tmp 1024M  
/dev/vg-root/lv-usr-local ext4 /usr/local 32M  
/dev/vg-root/lv-usr-share ext4 /usr/share 2048M  
/dev/vg-root/lv-var ext4 /var 2048M  
/dev/vg-root/lv-var-backups ext4 /var/backups 32M  
/dev/vg-root/lv-var-cache ext4 /var/cache 2048M  
/dev/vg-root/lv-var-crash ext4 /var/crash 20480M  
/dev/vg-root/lv-var-local ext4 /var/local 32M  
/dev/vg-root/lv-var-log ext4 /var/log 1024M  
/dev/vg-root/lv-var-opt ext4 /var/opt 32M  
/dev/vg-root/lv-var-tmp ext4 /var/tmp 1024M  
/dev/vg-root/lv-swap-1 swap (swap) 32768M  
こんな風に細かく分けるのは、昔はそれなりに意味があったが、今じゃ単なる趣味のレベルだ。
強いて言うのなら、
  • 特定ディレクトリの使用量が突然膨らんでも、他のディレクトリには影響しない
  • 何かのプログラムが、使われてないはずのディレクトリ(/srv等、32Mで指定した領域)を使っていても、すぐに気付ける
  • バックアップ・リストアの単位を細かくできる
  • 使用目的ごとに、ファイルシステムタイプを選ぶことが出来る
ぐらいじゃないだろうか。
とは言っても、ほとんどの領域をext4で作っているので、ファイルシステムタイプを選ぶメリットは活かせていないし、バックアップ・リストアも全領域一括で行うことを考えているので、そのメリットもない。
あくまで趣味の世界だ。
昔だったら、 / と /usr は分けていた。というか、今でも分けたいと思っている。
先の記事にも書いたけど、最近のトレンドは / と /usr を分けない方向にあるみたいなので(RedHat は分けないことを推奨している模様)、それに倣ったというのが実情。
ただし、 /usr はただでさえでかいディレクトリなので、その中でも分割可能そうなディレクトリはボリューム分割した。
/boot がLVM領域じゃないのは、ubuntuを何も考えずにお任せインストールすると、 /boot がLVM領域じゃなく、単なるパーテイションになるから、それに従った。
ホントは、LVM領域にしたかったんだけどね。
ファイルシステムに ext4 を選んで、 xfs を選ばなかった理由は、この後記載するバックアップ・リストアに関連している。
リストア時は、OSメディア(ubuntu serverのCD-Rメディア)で boot して、復旧用に shell を立ち上げ、そこからリストアを行うことを想定している。
んが、ubuntu server のメディアで boot すると、xfsファイルシステムを作るための mkfs.xfs コマンドが無いんだ。
だから ext4 にした。
あと、 /var/crash なんだけど、デフォルトでは kdump がインストールされないみたいなので、わざわざ確保してもあまり意味が無い。
更に、 crash-dump が吐き出されても、解析できるだけの力があるわけじゃないので、意味なしなんだ。まぁ、なんとなく、ね。
ディスクレイアウトとファイルシステムに関してはこんな感じ。
 
P.S.
今回のマシンは uEFI が使われている。 /boot/efi は uEFI ブートを行う場合に必要な領域で、レガシーBIOSからブートする場合は不要。ただ、もう uEFI が当たり前の時代になっているっぽいので、それに従って uEFI モードにしてある。
 
2016/03/23追記
どうやら、メディアブートしても、ちゃんと mkfs.xfs は使えるようだ。
コマンドとしては存在しないけど、メディアブートした時に使うコマンド集合体であるbusyboxには、mkfs.xfs が組み込まれているようだ。
なので、「メディアブート時に mkfs.xfs が使えないから、OSのファイルシステムとして xfs は使わない」は間違いだった。
実は、xfsは別の理由でも使えなかった。自分がxfsの特性を分かっていないので、トンデモない勘違いをしているかもしれないけど…。
LVMで作られた領域(lvol)をxfsでフォーマットしてマウントしていた状態で、そのlvolのLVMスナップショットを作成、そのスナップショットをマウントしようとすると、xfs内部のuuidが、既にマウントされているものと同じ、という理由でマウント出来なかった。
この辺り、まだまだ調べておく必要が有る。
ということで、xfsのクセが理解出来ていないので、ext4を用いる方針は変えず。(いつかxfs使いたい。)

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