ウチの環境では、インターネット接続ルータがdhcpサーバも兼ねているので、そちらの機能を使って、macアドレスとIPアドレスをひも付けてしまうというやり方もあるけど、今回はサーバ側で明示的にIPアドレスを固定化する。
で、ネットワーク周りの設定だけど、昔だったら /etc/network/intefaces というファイルにIPアドレスやゲートウェイアドレスを記載していったり、 /etc/resolvconf/resolv.conf.d/base にネームサーバのアドレスを書いて、 resolvconf コマンドを実行していたところだけど、最近のトレンドは違うらしい。
最近は NetworkManager というのを使うのが流行りのようだ。
今回も、その流行りに乗って、NetworkManager を用いてみる。
まずはインストール
sudo apt-get update sudo apt-get install network-managerこれでインストールはされるけど、NetworkManagerサービスは起動していない
systemctl is-active NetworkManager(inactive と表示されるはず)
ただし、自動起動はされるようになっているようだ。
systemctl is-enabled NetworkManager(enabled と表示される)
この場合、単にOSを再起動するか、手でNetworkManagerを起動してやればいい。
sudo systemctl start NetworkManager
systemctl is-active NetworkManager(active と表示されるはず)
そしたら、NetworkManagerでIPアドレスを付けてやればいい…のだが、実はこのままでは対応出来ない。
/etc/network/interfaces に記載されているI/Fは、NetworkManager の管理下には入らないらしい。
なので、 /etc/network/interfaces から、有線I/Fをコメントアウトしてやろう。
vi /etc/network/interfaces
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# The primary network interface auto enp0s25 iface enp0s25 inet dhcp ↓ # The primary network interface #auto enp0s25 #iface enp0s25 inet dhcp-----
これで上書き保存すれば、 NetworkManager で管理できるはずだ。
NetworkManager は、CLI(コマンドラインインターフェース)、TUI(Text User Interface)、GUI(Graphical User Interface) の3種類が用意されているらしいが、Xの環境を整えていない今は、GUI は利用できない。そのため、CLIかTUIのいずれかになるけど、コマンドオプションまで正確に入れるのは慣れていないとタイヘンなので、一旦ここは TUI を使用することにしよう。
sudo nmtui自分自身のパスワードを聞かれた後、テキスト画面に以下の3つ(Quitを含めると4つ)の選択肢が選べるようになる。
Edit a connection Activate a connection Set system hostname Quitネットワークの設定をするのは、一つ目のEdit a...でいい。
これを選択した状態でEnterキーを叩くと、今度はI/Fを選択するメニューが出てくる。
Ethernet enp0s25 ブリッジ virbr0Ethernetの下に表示されているのが、物理NICのI/F名。ブリッジと表示されているのは、このマシンに仮想化環境が導入されていて、それによって自動的に作られたI/Fだ。こちらは仮想化関係の設定で意味を持つものなので、無視して良い。人によっては、Ethernetの下に複数のI/F名が出ているかもしれないし、Wireless(つまり無線)のI/F名が出ている人もいるかもしれない。
Ethernetケーブルでつないでいるネットワークに固定IPを付与したいので、Ethernetの下に表示されているI/F名が選択されている状態にして、<Edit . . . >を叩こう。更に詳細の画面が出てくるはずだ。
- Profile name
この設定につける名前 - Device
対象となるデバイス名と、そのmacアドレスが表示されているはず。
macアドレスは、コマンドラインから ip address というコマンドを実行したらわかる。 - ETHERNET
NICの多重化等で関係していると思うが、今回は無視。 - IPv4 CONFIGURATION
これがIP固定化の項目。
<Automatic>になっていると思うので、これを<Manual>に変更する。そうすると、入力項目が増えるので、以下のように入力する。- Addresses
付けたいアドレス。(例 192.168.1.2。一つのNICに、複数のIPアドレスを付与したい場合は、そのすぐ下の<Add...>を利用する。) - Gateway
Internet接続ルータの内側のアドレス。(例 192.168.1.1) - DNS servers
ルータがDNSを兼ねているのなら、ルータのアドレス。それ意外にローカルでDNSを建てているのならそのアドレス。無いのなら、Internet側にある公開DNSを利用するのも手。(Googleが公開DNSを運用してたはず…)。
こちらも、複数設定したい場合は、<Add...>を利用する。 - Search domains
内部でドメイン(.hoge.co.jpみたいな)を利用している場合は、そのドメインを書いておくと便利かもしれない。でも、まずは無視してよい。 - Routing
スタティックルートを必要とする場合の設定だけど、スタティックルートという単語を知っている人なら、特に説明しなくてもいいだろうし、知らないナニソレ美味しいの?な人なら、空欄にしておいて問題はない。 - Never use this network for default route
本来なら、主となるNIC(Internet側との接続ポイントであるルータと繋がっているNIC等)の場合にチェックを入れておくべきなのだけど、何故かチェックを入れたら上手く動かなかった。なので今はチェックを外してある。 - Require IPv4 addressing for this connection
一応、まだIPv6の環境が整っておらず、IPv4メインで使うので、こちらにはチェックを入れておく。
- Addresses
- IPv6 CONFIGURATION
IPv6の環境は整えていないが、無効にする必要も無いだろうから、<Automatic>のままにしている。 - Automatically connect
- Available to all users
いずれもチェックを入れた状態にしておく。詳細は別途調べてくれぃ。