(初めて触るので、正直どこまでやれるか…)
なので、まずは環境整備から。
KVMを使用するためには、作業用端末でX Window System(以下X)を利用できる状態にする必要があるようだ。(サーバ本体でX Window Systemを動かしてもいいんだけど、それだと常にサーバの前にいないといけないので…)
で、作業用端末がWindowsの場合、X Window Systemが動くようにするには、幾つかの方法がある。
- 製品を買う。(ASTEC-XとかReflextionXとか)
- Cygwin-Xで頑張る
- VcXsrvを使う
- その他…
VcXsrvはsourceforgeからダウンロード出来る。(https://sourceforge.net/projects/vcxsrv/)
但し、動かすためには、VC++2015 Runtimeが必要だ。併せて入手しておこう。
細かいところは省略するけど、VC++RuntimeとVcXsrvをそれぞれインストールしておくこと。
導入が終わったら、VcXsrvを立ち上げておく。
スタートメニューから、VcXsrv→XLaunchを起動しよう。
起動したら、Display settingsで、画面の形式を指定するダイアログが表示される。
デフォルトの「Multiple windows」のまま「次へ」
Display numberもデフォルトの-1のままで構わない。
次のClient startupも、「Start no Client」でいいだろう。
次のExtra settingsも、デフォルトのままでいい。
最後に、この3画面分の設定を保存することが出来る。保存してもいいし、都度XLaunchから設定しても構わない。
タスクトレイに「X」みたいなアイコンが表示されたら起動完了だ。
続いて、teratermのssh転送で、X転送が可能なようにしておこう。
これは簡単で、ログイン前のteratermのメニューから、「設定」→「ssh転送」
出てくるダイアログの「リモートの(X)アプリケーションをローカルのXサーバに表示する」のチェックを入れて「OK」してから、sshでUbuntu Linuxへログインすればいい。
これで作業用PCの設定は終わりだ。
続いてUbuntu Linux側の環境を整えよう。
幾つか必要なパッケージがあるけど、最低限qemu-kvmは入れておく必要が有る。
$ dpkg-query -l qemu-kvm
OS構築の時に「Virtual Machine」というパッケージグループを入れているので、入っているはずだ。
もし入っていなかったら、以下のコマンドで入れておこう。
$ sudo apt-get install qemu-kvm
それ以外にも、virt-managerというのが入っていると便利らしいのだが、今はまだ入れないでおく。
この先、導入する予定だ。
$ dpkg-query -l virt-manager
で、qemu-kvmを導入した時かどこかのタイミングで、/dev/kvmというデバイスファイルが出来る。
このデバイスファイル、ubuntuの場合はグループがkvmグループになるはずなんだけど、そのためには一度再起動をしておく必要が有るらしい。
$ ls -l /dev/kvm
もし、/dev/kvmの所有グループがkvmではなかった場合は、一旦再起動しておこう。
$ sudo shutdown -r now
で、kvm関連の操作には、/dev/kvmへのアクセス権限も含めて、kvmグループに属しておく必要があるらしい。そのため、以下のコマンドで自分のアカウントをkvmグループに含める。
$ grep kvm /etc/group
$ id
$ sudo adduser (自分のユーザ名) kvm
$ grep kvm /etc/group
(一旦exitで抜けて、再度ログイン)
$ id
あと、カーネルにkvmモジュールが組み込まれているか確認しておこう。
$ lsmod | grep kvm
使っているマシンがIntel NUCなので、kvm_intelとkvmの2モジュール出てくるはずだ。
ここまで来たら、kvmコマンド自体は使用可能になっているはず。簡単な操作で確認してみる。
$ kvm -monitor stdio
これを実行したら、勝手に一つウィンドウが開いたのではないだろうか?
これを表示させるために、先にVcXsrvをインストールした。
(作業用PCをUbuntu Linuxの間のネットワークが、モバイルネットワーク(4G回線等)の場合、表示されるまでに非常に時間がかかると思うが、数分待ってみて欲しい。)
よく見てみると、「Booting from Floppy」だの「Booting from DVD/CD...」だの、PCが起動する時のBIOSのメッセージに似ているというのに気付くはずだ。
最終的に「No bootable device.」で終わっている。
過去に、PCのOS用HDDがクラッシュしたことのある人なら、恐怖とともに見たことがあるメッセージではないだろうか?
QEMU環境で、簡単なBIOSブートをしてみた、というのがこの画面だ。
この画面が出れば、QEMU(KVMのベースとなる環境)が稼働しているということになる。
teratermの方を見てみると、プロンプトが(qemu)となっているはずだ。
これが、qemuを操作するためのプロンプトだが、詳細は不明なので、おいおい書いていくこととする。
qemuのプロンプトから、kvmの状態確認コマンドを打ってみる。
(qemu) info kvm
kvm spport: enabled と表示されるはずだ。
このマシンで kvm が利用できる、ということらしい。
最後に、quitで抜けておこう。
(qemu) quit
先ほど起動したウィンドウも消滅したはずだ。
まずはココまで。
--2016/06/20追記
間違って「X Windows System」と書いてしまってた場所が有ったので、「X Window System」に修正。
同じく「Flopply」と書いていたので、「Floppy」に修正。
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